『束縛された女性!』③

―キリストによって自由にされた者か、それともサタンによって束縛された者か―《使徒16:11-18/今回は16:16-18》
【前 置】
●『二人の女性像!』というテーマで語って来ましたが、今回が三回目で、その締めくくりです。一回目の主題が『福音の浸透に伴う女性の価値の高まり!?』で、二回目が『自由にされた女性リディア!』で、そして三回目の今回が『束縛された女性!』です。前回、一番目に取り上げた人物は「リディア」で、キリストにあって自由にされた女性を表し、ヨーロッパ大陸における最初の回心者でした。二番目に取り上げる人物の名前は記されておらず、悪霊につかれた「若い女奴隷」で、罪とサタンとに縛られた女性を表しています。
●この二人の女性は、男女を問わず、人とはどういうものであるのかを指し示しています!全ての人は、次に示す二つの内のいずれかです!一人目のキリストによって自由にされた者か、それとも二人目のサタンによって束縛された者か、です!別の表現を用いますと、この世界の人々は、「キリスト・イエス」によって「罪と死・・・から・・・解放」された者か(ロマ8:2)、それとも「自分の背きと罪の中に死んでいた者」でサタンの束縛の中にいる者か(エペ2:1)、です!更に別の表現を用いますと、罪とサタンの束縛からから解放された「義の奴隷」か(ロマ6:19)、それとも罪とサタンの束縛の中にいる「不法の奴隷」か(ロマ6:19)、です!今回は、二番目の女性である「若い女奴隷」(使16:16)とその背後にいるサタンや悪霊に対峙してそれらを取り扱ったパウロの働きを通して、いくつかの重要な原則を学ぶ事とします!
―身近なサタンの攻撃の例から/キリストをののしる65歳の女性―
●2013年8月9日(金)の事です。その日は、「子どもデイキャンプ」の日で、二人のスタッフが出掛けておりましたので、私一人が教会で通常通りの仕事をしていました。65歳になる女性の方から、当教会へ数回の電話が掛かってきました。当教会へ電話をするのは、初めての方でした。それから二週間後(8/22/木)に再び同じ女性から電話が掛かり、今度は私ではなく一人目のスタッフが対応しましたが、その時も数回にわたって電話が鳴り響きました。それから更に数日後、今度は、二人目のスタッフがその電話の対応に当りました。余りにもひどい内容でしたので、じかに対応する事ができず、留守録に切り換えておきました。その後私たちは、留守録からその息巻く罵声をボイスレコーダーに録音して、最終的な対応手段として、警察へ届け出る事にしました。なぜなら、教会の通常業務が妨害され続けていたからでした。
●この女性は不満に満ち、怒りに満ち、それらをキリスト教にぶつけるために、電話帳に掲載している札幌市内のキリスト教会を片っ端から電話をしていました。その女性が言うには、「電話帳のキリスト教会の一覧が以前の半分になっている。もう一息だ」と息巻いていました。まるで、キリスト教撲滅運動でもしているかのようでした。そして、彼女の怒りには、次のような背景があった事が分かってきました。彼女は、自分の母親を白血病で亡くしていました。そこでどう主張したかといいますと、「白血病の原因は、クリスチャンにある」と断言したのです!(Wow)(続く)
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そして、「白血病は九州に多い」と言うのでした。それで、私はそれが事実かどうかを調べてみますと、それが事実であるという事を確認しました。しかし、問題はここからです。それでは、なぜ九州に多いのかと言いますと、その女性の見解では、「九州で多くのクリスチャンが殉教の死を遂げたからだ」と言うのです。確かに、長崎に於ける26聖人の殉教を含め、多くのクリスチャンが迫害によって命を落としています。「そのクリスチャンの怨霊(おんりょう)が白血病をもたらしているだ」と言うのです。(Wow)正直、面食らいました!
●なぜ九州に白血病が多いのかを、私なりに調べてみました。すると、「成人T細胞性白血病」というのがありまして、それは他の白血病とは異なって、感染するタイプのガンなのだそうです。その感染ルートは、輸血や性的な関わりによって生じるのですが、主な原因としては、母乳からの感染だそうです。それで、自分が「成人T細胞性白血病」に掛かっていると気づいていない母親が、赤ちゃんに母乳を与える事によって感染を広げてしまうというのです。保菌者(キャリア)が、生涯を通しての発症する危険率は2%~6%だそうです。南は沖縄から、四国や近畿、北は北海道まで、保菌者の集っている地域があり、また保菌者も全国に散らばっているという事なのです。そういう背景の中で、九州における感染率が高いのは、その地域に保菌者が集中している事を示しています。
●保菌者が集中している九州とクリスチャンの怨霊とはどのように関連しているのでしょうか・・・?この関係が医学界に発表されると、医療関係者はどう反応するでしょうか・・・?実に、これが、紛れもないサタンの方法です!真実をでっちあげる、真実を曲げる、あるいは小さな真実を悪用して相手をだます!欺きというのは、サタンの常套手段です!サタンの偽りや欺きを受け入れた瞬間から、その人は、サタンの使いとして用いられるようになります!そのようにして、この65歳の女性は、その偽りに振り回されて、片っ端から電話帳のリストにあるキリスト教会に電話をして攻撃を仕掛けたのです!私たちの教会だけでも、20回くらいの電話攻撃を受けました。しまいには、こちらの業務に支障が出始めましたので、留守録で対応する他ありませんでした。何としまいには、この妨害をし続けた方が古い歌謡曲を歌い、その歌を教会の留守番電話に残していました。
―導 入―
●さて今回は、一人目の女性「リディア」とは対称的に、罪とサタンに束縛された二人目の「若い女奴隷」を取り上げ、サタンの攻撃に対して、パウロがどう対処したのかに注目します。そして、その取扱いを通して、聖書の真理とその真理をどのように現代の私たちにどう適用すべきかを学ぶ事にします。今回のメッセージの主題は前述しましたように『束縛された女性!』で、副題が「キリストによって自由にされた者か、それともサタンによって束縛された者か」です。それでは、今回のメッセージの流れを、下記のアウトラインを通して確認する事にしましょう。
【今回のアウトライン】
◎本論:束縛された女性!
[2]束縛された女性(使徒16:16-18)
1)女奴隷との出会い、サタンの束縛(使徒16:16)
2)女奴隷とサタンの巧妙な働き(使徒16:17)
3)女奴隷の悪霊の束縛からの解放(使徒16:18) ―2―
【本 論】 それでは、本論に入りましょう。
[2]束縛された女性(使徒16:16-18)
―サタンの攻撃のタイミング―
●ピリピに教会が根付こうとしている時に、サタンはそれを妨げるべく攻撃を仕掛けて来ました!(I see!)これまでも見て来ましたように、主の新しい働きが根付こうとする前に、必ずサタンの攻撃はやって来ます!その点に付きまして、二つの具体例を挙げましょう。使徒8章でサマリヤにキリスト教会が築かれようとした時、魔術師シモンがやって来てバプテスマを受け、御霊の賜物を授ける力を得ようして使徒ペテロやヨハネの前にお金を積みました!(Right!)彼はペテロによって厳しく戒められましたが、彼は、後々には、「グノーシス主義」という異端の教えの元になったと歴史は伝えています!「グノーシス」とはギリシヤ語で知識を意味し、いろいろな宗教と融合し、聖書の真理とは程遠い誤った教えを作り上げて行ったいう経緯をたどっています。また、使徒13章のキプロス島のパポスでは、偽預言者であり且つまた魔術師のバルイエスが、パウロとバルナバに反対して、その地の総督をキリスト教信仰から遠ざけようとしました。「イエス」とはイエス・キリストの「イエス」で、「主は救い」という意味です。彼は自分の名前に「イエス」という救いを意味するお名前を取り込んでいるのです!(Wow)それに、「バル」とは「息子」という意味ですので、「バルイエス」とは、「救いの子」という意味をもちます。しかし、実際は、パウロが告げていますように、彼は「あらゆる偽りとあらゆる悪事に満ちた者、悪魔の子」でした!(使13:10)パポスという地でキリスト教会が根付こうとした時にも、このようにサタンの攻撃が加えられました!
●ここ使徒16章の「ピリピ」おいても、ヨーロッパの地で初めてキリスト教会が誕生しつつあった時に、光と闇とがぶつかり合うという出来事が勃発したのです!(I see!)17節では、サタンがキリスト教会に忍び込む機会を求めている事が分かりますし、また19節以降では、この出来事をきっかけにして宣教師たちに圧力を掛け、迫害によって教会をつぶそうと試みたのでした!(I see!)しかし、その両方とも失敗に終わりました!そこで、今回のメッセージでは、教会への潜入を試みるサタンの攻撃の前半部分の働きについて取り上げます。そして次回のメッセージでは、続く新しいテーマに移りますが、教会への迫害を試みるサタンの攻撃について取り上げます。
1)女奴隷との出会い、サタンの束縛(使徒16:16)
●それでは、16節に目を留めましょう。安息日毎にパウロたちが行っていた事は、ユダヤ人の会堂に行って福音を宣べ伝える事でした。ピリピではユダヤ人の会堂がありませんでしたので、川の側にある「祈り場」へ、土曜日毎に通っていました。すると、そこに「行く途中」で、教会に忍び寄る闇の策略が展開されていました!それは、パウロをはじめとする宣教師たちが、サタンの使いである「占いの霊につかれた若い女奴隷に出会(う)」事によって起こったのでした。
●ギリシャ語原文を見てみますと、この「占い」というのは、「ピュトン」という言葉が使われています。この「ピュトン」という呼び名は、ギリシャ神話の中に登場する架空の生き物です。神のお告げで有名なデルフォイというギリシャの古い都の番をしている「大蛇」を指している言葉です。ヘビの怪物です。英語では、ニシキヘビを意味する「パイソン」の語源となった言葉です。(続く)
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最終的には、予言の神であるアポロンによって退治されるですが、次のように信じられていました。古都デルフォイにおいて、アポロンが、神のお告げという事で話していたというのです。この「ピュトン」という言葉は、アポロンと接触する人には誰に対しても適用されていた言葉でした。そういう意味で、この16節で使われている「占い(ピュトン)の霊につかれた若い女奴隷」というのは、悪魔や悪霊に接触する人物である事を指し示しています。つまり、この女性は霊媒師であったのです。(I see)多くの人々は、このような霊媒師たちは、未来を予言する事ができると信じていました。ですので、霊媒師たちは、「この女」のように「占いをして、主人たちに多くの利益を得させ・・・る」事ができました。
●そのような訳で、ギリシャの影響が残っている当時のローマ社会では、未来を予言する霊媒師という存在は、価値があり有益なものであったのです!マッカーサー師は、ジョン・ポルヒルの解説を引用して、当時の文化を次のように説明しています。
ギリシャ人もローマ人も、占い師や霊媒師に対して大きな信頼を置いていました。ですから、いかなる指揮官も軍事作戦を決行する前に、またいかなる皇帝も国の重要な法令を定める前に、占い師や霊媒師から神のお告げを聞く事無しに、行動に移す事はありませんでした。ですから、この予知能力を持った若い女奴隷は、その主人にとっては、紛れもない金づるであり、金脈そのものであったのです。
●皆さん、救われる以前、占い師や霊媒師の所に行った事はありませんか?あるいは、占いの本や、朝のテレビ番組で流される今日の運勢等でその一日の運気を確かめて一日を始めたという事はなかったですか?札幌のショッピングセンター内にも占いのコーナーがありますし、私の出身の沖縄では、「ユタ」という霊媒師が一つの職業のように成り立っていますし、多くの方々がユタに依存しているという現状です。日本だけでなく、世界の至る所で、人々は自分の抱えている問題だとか、将来について不安を持っており、占い師や霊媒師を盛んに用いているというのが現状です。
2)女奴隷とサタンの巧妙な働き(使徒16:17)
●17節に進みましょう。サタンに操られたこの不幸な「若い女奴隷」は、パウロ一行の「あとについて来て『この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えている人たちです』と叫び続けた」、とルカは伝えています。皆さん、この「若い女奴隷」が語った言葉の内容を読んで、その中に、サタンの実に巧みな働きがある事を見分ける事ができたでしょうか?それがどれくらい巧みなサタンの攻撃で、キリスト教会にとって大変危険な影響を与えるものなのかを理解する事ができるでしょうか?この攻撃は、キリスト教会に対する実に大胆な試みなのですが、皆さんはお気づきになっておられるでしょうか?
●このサタンの試みというのは、丁度、麦畑の中に「毒麦」を蒔くようなものです(マタ13:24-28)。イエス様が群衆に譬えで教えられた中に毒麦のたとえがありますが、麦とご毒麦は実に瓜二つで、その見分けは簡単なものではありません。そのように、この「若い女奴隷」が叫んで語った内容が、実に聖書の真理と瓜二つなのです!実に、サタンが、この「若い女奴隷」に真理を叫ばせているのです!何と、聖書の専門用語さえも叫ばせているのです!「いと高き神」という言葉は、旧約聖書が示しているイスラエルの神の称号です!(詩篇78:35/ダニエル5:18) ―4―
それから、この「若い女奴隷」は「救いの道」という言葉も使って、人々に「ここに救いがあるよ。この人々は救いをあなた方に示しているんだよ」と叫んでいるのですが、実に、正しい事を、真理を叫んでいるのです!この「若い女奴隷」の叫びを通したサタンの策略は、いったい何なのでしょうか?
●使徒ヨハネは、その福音書の中で、イエス・キリストが悪魔について語った事を次のように記録しています。
悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです(8:44b)。
ここで、同じ言葉が三回出てきます。何でしょうか?それは、「偽り」です!「偽りを言う」、「偽り者」、そして「偽りの父」の三つです!「悪魔は初めから人殺しで」とありますが、「初めから」とはいつの事を指しているのでしょうか?それは、エデンの園の時からという意味です。悪魔は誰を殺したのですか?それは、アダムとエバです!どのようにして殺したのですか?それは、「偽り」の力によってです!神はアダムに対して、「善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ」と言われました!(創2:17)しかし、悪魔はアダムとエバに対して、「あなたがたは決して死にません」と偽りを言って神の真理を曲げ(創3:4)、そして次に、「それを食べるその時、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです」と言って(創3:5)、神の言われた事を完全に覆しました!アダムとエバがその実を食べた時、勿論、二人は「神のようになり」ませんでした。更に、「善」を知っても「善」を行えませんでしたし、逆に、「悪」を知っても「悪」を退ける事もできませんでした!(Wow)そのようにして、悪魔は二人を霊的に殺し、そしてそれは肉体の死へとつながって行きました!人がもし救い主を信じ救われる事がないのでしたら、最終的には、神から完全に離される永遠の死を迎えねばなりません!それゆえ、「悪魔」は、この天地創造の「初めから人殺し」なのです!そうするに当たって、その偽りの力こそが、悪魔にとって最大の武器なのです!
●この「偽りの父」である悪魔は、自分の目的を達成するために偽るばかりでなく、何と真理さえも用いるのです!そのために、自分自身をはじめ、自分の手下の悪霊どもを「光の御使いに変装」させる事ができるのです!(2コリ11:14)聖書に見られる悪魔の最も効果的で且つまた最も狡猾な業とは、往々にして、主イエス・キリストの御名によってなされているのです!悪魔は、しばしば僅かな真理を用いて人々を罠に掛け、偽りの信仰や宗教へと導くのです!ここで質問ですが、この「若い女奴隷」も悪魔の手先として用いられ、パウロたちが信じる同じ神やその真理について全く同意して叫んでいるとなると、周りにいる人々は、この「若い女奴隷」をどう見るようになるでしょうか?「ああ、この占いをする若い女奴隷は、宣教師たちと同じ仲間なんだ」と、そう周りの人々は理解しないでしょうか?この「占い」をする「女奴隷」が、パウロたちと同じ仲間なんだと周りの人々によって判断されるのならば、悪魔は、パウロとその一行に対して、やがて大きな痛手を負わせる事ができるようにならないでしょうか?この点に関して、イエス様の視点から説明する事にしましょう。
●イエス様は、救い主としてこの地上に来られた時に、「悪霊どもがものを言うのをお許しにならなかった」と聖書は伝えています!なぜならその理由として、「彼ら」悪霊ども「がイエスのことをよく知っていたからである」と伝えています!(マコ1:34/ルカ4:41)主イエス様は、悪霊どもがご自分の事を人々へ伝える事を、即座に禁じられました! ―5―
もしそれを許してしまうと、神と悪魔また御使いと悪霊とが混ざり合ってしまい、後で、人々に対して大きな霊的混乱をもたらすからです!その霊的混乱で一番困るのは、まことの神が悪魔や悪霊と混ざり合う事によって、まことの神観が歪み、福音が歪み、その結果救い観が歪み、取り返しのつかないものとなってしまうのです!そいういう意味で、大きな霊的ダメージを、人々へ与えてしまいます!それは避けねばなりません!ですから使徒パウロも、イエス様のように、サタンによるキリスト教の宣伝を断固拒否する必要がありました!それが次の17節と18節に記されています。
3)女奴隷の束縛と悪霊からの解放(使徒16:18)
●その「若い女奴隷」が「何日」にもわたって「『この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えています』」と叫び続けた」ので(16:17)、パウロはこれまで忍耐して来ましたが、「困り果て(て)」しまいました。パウロは、神の働きに対するサタンのしつこい攻撃に対してとうとう憤りました!それと同時に、パウロは、この若い女性の束縛された不幸な状態に対してもあわれに思いました!そこでパウロは、「振り向いてその霊に、『イエス・キリストの名によっておまえに命じる。この女から出て行け』と言った」のです!
●「すると」、どういう結果になったでしょうか?「ただちに霊は出て行った」と聖書は伝えています!なぜ、「ただちに霊は出て行った」のでしょうか?それは、悪霊は、使徒に授けられたキリストの権威に従わざるをえなかったからです!これまでも説明して来ましたが、その権威は誰にでも与えられているものではありませんでした!使徒たち12名とプラス後で使徒として召されたパウロ、それと同労者であるバルナバやステパノやピリポという側近の者たちのみで、合計で僅か16名程です。それに加え、一時的に限られた期間内では、イエス様が宣教のために遣わされた72名の神の器たちが悪霊を追い出し、病気を癒す権威を授けられました!特に、その中でなぜ使徒たちかと言いますと、彼らが語る教えが新約聖書となりますので、その教えが確かに神から来ているのだという事を証明するために、神は、イエス・キリストが現されたのと同じしるしと不思議と奇跡を彼らに伴わせたのでした!これが、使徒たちがそのような超自然の業を行う第一の理由でした!それゆえ、何と使徒たちが祈ると、即座に悪霊が追い出され、また即座に病気や患いが癒されたのでした!
―現在の危険な聖書理解の例/しるし・不思議・奇跡―
●ここで、聖書時代の奇跡の御業と現代とではどう異なるのかを説明する必要があります!これまで、機会ある毎に説明して来ましたが、再度ここで、新たな説明も加えて伝える事にしましょう。以前の私たちが属していたペンテコステやカリスマの教理とは異なりますので、どうぞ注意して聞いて下さい。使徒たちを通してなされる神の御業というものは、現在、自分たちも使徒たちのように力があると主張する神癒伝道者たちのものとは比べものになりません!現代、自らを神癒伝道者と主張している人たちは、即座に且つ完全に癒す事はできません!なぜしょうか?使徒ではないからです!使徒たちは聖書が完成して後、皆息を引き取って天に召されました。それと同時に、使徒たちに与えられていた神の特別な奇跡の賜物も過ぎ去りました!今、奇跡や癒しが行われるとすると、それは聖徒たちの祈りに神がお答えになられて行われている御業だと言えます。奇跡も癒しも初代教会のようでなければならない、というのは誤った聖書解釈です!(続く)
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ところで、現代の素晴らしい奇跡は何なのでしょうか?以前も語りましたが、それは何と言っても、キリストの救いの御業が奇跡そのものであり、その後、キリストに似せて変革させられて行く事もまた奇跡です!
●また一方、使徒たちは、自分たちが書いた書簡において、悪霊をどのように追い出すかについては一言も記していません!(Wow!)具体例を挙げますと、悪霊の拠点を探して霊的地図作りをするとか、悪霊と対話するとか、悪霊に挑むとか、悪霊を愚弄したりバカにするとか、悪霊を追い出すとか、そのような事をクリスチャンがするようにとは一切記されていません!(Wow! & Wow!)ユダ9節によりますと、「御使いのかしらミカエル」でさえもそうしていない事を伝えています!(Wow!)ミカエルはどのように悪魔に対して語ったでしょうか?「モーセのからだについて、悪魔と論じて言い争ったとき、ののしってさばきを宣言することはあえてせず」、とあります!これが、サタンや悪霊に対してどう対応するかのお手本です!(Wow! & Wow!)
●コロサイ1:13によりますと、私たちはキリストにあって、サタンから一瞬にして解放された者だという事を記しています!実際に何と書いているかと言いますと、「御父は、私たちを暗闇の力から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました」とあります!何と素晴らし御言葉でしょうか!という事は、クリスチャンであると言いながら、悪霊を宿すという事は決してあり得ない事です!聖霊なる神と悪霊とが、同じ人の内に同時に宿る事は決してあり得ません!悪霊につかれた人の取り扱いというのは、その魂を確かな救いへと導く事が先決です!イエス・キリストを信じる事によって、聖霊の力によって悪霊から解放されるからです!
―更に追加説明/エペソ6章の神の武具の基本的性質―
●サタンの「放つ火矢」(エペ6:16)すなわちサタンの攻撃に対する最大の防御は何でしょうか?それは聖書の御言葉です!すなわち、聖書の真理です!エペソ6章の神の武具は、基本的には防御のためのものです!ですから、こちらから悪霊に対して攻撃する必要ありません!仕掛ける必要もありません!悪霊と言葉を交わす必要もありません!私たちクリスチャンは、悪魔の「放つ火矢」を神の御言葉の真理によって防いで行くのです!そういう意味で、聖書を学び続けるクリスチャンや教会でない限り、サタンの「放つ火矢」に対して素早く的確に対応する事はできないのです!サタンや悪霊どもに対応する最大の防御は御言葉であるという重要な点を、私たちは決して忘れてはなりません!
【まとめ&適用】 それでは、最後のメッセージのまとめと適用に移りましょう。
(1)人は、「リディア」に代表されるキリストにあって自由にされた人と、「若い女奴隷」に代表される罪とサタンとに縛られた人のいずれかに属します!今日、礼拝に集われた皆さん、あなたはどの側に属しますか?キリストにあって自由にされた人ですか?それとも、罪とサタンとに縛られて束縛された人ですか?もし、あなたが後者の束縛された人のグループに属しているのでしたら、キリストにある解放を求めようではありませんか?
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(2)あなたは、サタンの巧妙な手口に気づいていますか?何が真理でまた何が真理ではなく、あるいは真理のどこが曲げられているのか、その見分けを、あなたはできますか?そのために、聖書の御言葉を学んで成長したいと思いませんか?
(3)あなたは、悪霊の取り扱いにおいて、どうすべきでまたどうすべきでないかを判別できますか?そして、人が悪霊から解放されるのは、救い主イエス・キリストを信じて救われる事にあるのだということを理解しましたか? それでは、祈りの時をもちましょう。
【結 論】
6:10 終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。6:11 悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい(エペソ6:10-11)。
[引用&参考文献]
・ジョン・マッカーサー、『マッカーサー新約注解書/使徒の働き13-28』(ムーディー出版、1996)(John MacArthur, The MacArthur New Testament Commentary, Acts 13-28, The Moody Bible Institute of Chicago, 1994, p.96-97.)
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