ルカの福音書講解説教(14)/メッセージ原稿/『処女降誕、神の奇蹟!』(その 1)/2016.10.30
『処女降誕はキリスト教の土台!』
―人類史上最も注目に値する誕生―
《ルカ 1:34-38/今回は 1:34》

【序 論】
●ルカの福音書から取り次ぐクリスマスメッセージの一番目のテーマは、『マリヤへの神の受胎告知』でした。
最初のテーマに三回のメッセージを費やしましたが、今回から二番目のテーマである『処女降誕、神の奇
蹟!』に移ります。クリスチャンであるなら、クリスマスを迎える度に、何回も聞かされて来た言葉が「処女降
誕」です。しかし、「処女降誕」という言葉はよく耳にしているのですが、果たしてその深い真理につい
ての理解がどのくらいあるのでしょうか?今回のメッセージの主題に注目して下さい。「処女降誕」を一
言で表しますと、それはキリスト教の土台であると記されています!今回は、その真理について掘り
下げます。
●主題は『処女降誕はキリスト教の土台!』で、副題は「人類史上最も注目に値する誕生」です。この
テーマで何回かにわたってメッセージを取り次ぎますが、今回はその序論部分を取り扱います。下記の[全体
のアウトライン]と[今回のアウトライン]は、メッセージの要点を私たちに示しています。
【全体のアウトライン】
◎ 序論/処女降誕について/今回
[1]マリヤの疑問と問い掛け(1:34)
[2]神の聖霊による創造の御業(1:35)
[3]神の励ましのしるし(1:36)
[4]神の全能性(1:37)
[5]マリヤの信仰と従順(1:38)
【今回のアウトライン】
◎ 序論/処女降誕について
1)歴史における数々の驚くべき出産・誕生物語
2)聖書における数々の驚くべき出産・誕生物語(ローマ 4:19/他)
3)最も注目に値する出産・誕生物語
ア)処女降誕はキリスト教の土台(ヨハネ 1:1-3、14/他)
イ)処女降誕の教理の重要且つ不可欠な役割
4)旧約聖書にあらかじめ示されている処女降誕(創世記 3:15/他)
5)処女降誕の教理を否定する異端の教え(ヨハネ 8:41)
―1―
【本 論】
◎ 序論/処女降誕について
1)歴史における数々の驚くべき出産・誕生物語
●歴史における数々の驚くべき出産・誕生の物語を紹介しましょう。今から 40 年前の 1976 年、鹿児
島で、日本で初めて五つ子が誕生しました。「山下さんちの五つ子ちゃん」と呼ばれて、よくテレビで報道
されました。「頑張れ五つ子」という新聞のコーナーで、毎日の体重の変化が報道されていました。ちなみ
に、一ケ月のミルク代が 3 万円だと伝えていました。多胎児の原因は、不妊治療に使われる排卵誘発剤
によるものでした。その後、何組かの夫婦に五つ子が誕生しましたが、その後は聞かなくなりました。日本産
科婦人科学会で、排卵誘発剤の使用に関する指針が新たに出されたからでした。
●一方、外国では、出産・誕生に関して、更に驚くべき報告が寄せられています。まず 1934 年にカナダ
のオンタリオ州で同じく五つ子で、日本より42年も前にさかのぼります。1974年に南アフリカのケープタ
ウンで六つ子、1997年にはアメリカのアイオワ州で七つ子、1978年にイギリスのオールドハムで体外
人工授精児の誕生、試験管ベビーと言われました。2008 年、体外受精によって、独身女性が八つ子
を出産しました。現在、全員とも生きているという事です。体外受精については、いつかメッセージをしなけれ
ばいけないだろうとは考えています。医学的にもそうですが、聖書的にも吟味しなければならない点が多々
あります。その問題については、時が来たらメッセージを通して取り扱う事になると思います。
2)聖書における驚くべき出産・誕生物語の数々(ローマ 4:19/他)
●聖書の中にも、いくつかの驚くべき出産・誕生物語が記録されています。旧約聖書においては、まず
初めにイサクの誕生です。まさに奇蹟的な誕生でした!その事を、ローマ人への手紙では、「アブラハムは、
およそ百歳になって、自分のからだが死んだも同然であることと、サラの胎の死んでいることとを認めて」
(4:18)いたと伝えています!アブラハムが 100 歳、サラが 90 歳での妊娠・出産です。双方の年齢からしま
すと、妊娠・出産の体の機能はどうなっていると考えられますか?アブラハム夫妻自身が、「死んだも
同然」だと受け止めていた事を聖書は伝えています!神はその体の機能を生き返らせて、神の約束を
受け継ぐイサクを誕生させたのでした!その妊娠・出産は、文字通り、神の奇蹟的な介入だと言わ
ざるを得ません!
●また、士師記において、主は、「不妊の女で、子どもを産んだことがなかった」(13:2)マノアの妻に御使
いを送り、「見よ。あなたは不妊の女で、子どもを産まなかったが、あなたはみごもり、男の子を産む」(13:
3)と告げられました。そのマノアの妻は奇蹟的にみごもり、サムソンを出産します。同様に、第一サムエル記
においては、エルカナの妻で不妊のハンナという人がいましたが、主は、奇蹟的にその胎を開かれてサムエ
ルの誕生を導かれた事を伝えています(1:20)。
●そして、新約聖書においては、既に学びましたが御使いガブリエルがマリヤに現れる二、三ヶ月前に、主は
ザカリヤとエリサベツという不妊の老夫婦が子どもを奇蹟的にみごもるという約束を持って彼らを祝福
されました(ルカ 1:7、14)。その子は、既に学びましたように、バプテスマのヨハネと呼ばれ、救い主への道
備えをする先駆者として召されました。バプテスマのヨハネは、その時に至るまでの人物の中では最も「すぐれ
た」者且つ「偉大」(マタ 11:11)な者になると宣言されました! ―2―
3)最も注目に値する誕生・誕生物語
ア)処女降誕はキリスト教の土台(ヨハネ 1:1-3、14/他)
●さて、人類史上最も注目に値する出産・誕生とは誰の出産・誕生を示しているでしょうか?それは、
言うまでもなく、主イエス・キリストの出産・誕生です!イエス・キリストは神であられ、御子であら
れ、三位一体の第二人格の神であられ、人間の父親無しに超自然的に処女マリヤに宿られそして
誕生されたお方です!ヨハネ 1:1-3 では、「1:1 初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。こと
ばは神であった。 1:2 この方は、初めに神とともにおられた。 1:3 すべてのものは、この方によって
造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。」と記されています。この三
回にわたって「ことば」と表現されたお方は、天地宇宙の「すべてのもの」を「造られた」お方すなわち
創造主で、そして「神」ご自身であられ、「初め」から父なる「神とともにおられ(た)」お方だという事
がこの御言葉で理解できます!
●そして、そのお方が更にどういうお方なのかが 14 節に記されています。その前半に、「ことばは人とな
って、私たちの間に住まわれた」とあります。それは、神が「人となって」この世界に来られ、人々の「間
に住まわれ(た)」という事です。となると、このお方がどなたであるのかという事は自ずと答えが出て来ます。
それが、14 節の後半にはっきり記されています。それは、「父のみもとから来られたひとり子」、すなわち
救い主御子イエス・キリストであるという事がわかります!イエス・キリスト以外に
...........
、神が人となられ
.......
てこの世界に来られ
.........


という
...
お方はこの歴史の中で誰もいません
................

―単性生殖/単為生殖/処女生殖―
●ところで、この自然界には、単為生殖とか単性生殖また処女生殖で卵や幼虫を産んだりする昆虫や植
物や海の生物がいます。どういう生殖方法かと言いますと、メスが単独で新しい個体を産む生殖法です。
ですから、イエス・キリストの誕生を、単為生殖で説明できないものかと考える人々がいるのです。そこで、
その点から検証する必要があります。
●昆虫ではミツバチやアリやアブラムシなど、植物ではドクダミやシロバナタンポポなど、また海の生き
物ではプランクトンのミジンコなどがそうです。また、人工的に刺激を与えてカイコやウニや魚類などで
単為生殖が可能です。
●具体的にミツバチで説明しますと、女王バチとオスの間に生まれた子供は全てメスで働き蜂になりま
す。一方、メスの働き蜂がオスと関わる事無しに単独で卵を産む事があり、その卵は全てオスになりま
す。ですから、前述しましたように、メスが単独で新しい個体を生じる生殖法を単性生殖・単為生殖・処
女生殖と言います。但し、哺乳類では単為生殖はありません。
●そういう訳すから、イエス・キリストの処女降誕を単為生殖で説明する事は不可能です。しかし、もし、
哺乳類の単為生殖が生物学的に可能だと仮定しましょう。結果はどうなるでしょうか?それは、女の子
しか生まれません。なぜなら、男の子を生むY染色体が女性にはないからです。そういう意味で、どんなに譲
歩しても、男性として生まれたイエス・キリストの処女降誕を単為生殖で説明する事は不可能なので
す! ―3―
―処女降誕の否定/「ほかの福音」―
●イエス・キリストの処女降誕は、キリスト教の土台です!なぜなら、その方法でしか神であり且つ人
であるイエス様を説明する方法はないからです!逆に、もし処女降誕を否定するのなら、イエス・キ
リストが神(ヨハ 1:1、10:30、20:28/ロマ 9:5/ピリ 2:6/コロ 2:9/テト 2:13/ヘブ 1:8/2 ペテ 1:2/1 ヨハ 5:20)
でありまた人(ヨハ 1:14/ロマ 1:3/ガラ 4:4/ピリ 2:7-8/1 テモ 2:5/ヘブ 2:14/1 ヨハ 4:2/2 ヨハ 7)であると
いう聖書の真理を否定する事になります!そして更に、もし処女降誕を否定するなら、偽りのイエ
ス・キリストを認める事になります!(2 コリ 11:4)もしイエス・キリストに人間の父親がいたとしました
ら、イエスは只の人という事になります。そして、もし、イエス・キリストが只の人であるなら、そのイ
エスは救い主になる事はできません。そして、そのイエスが救い主でなければ、福音はありませんし、
救いもありませんし、復活もありませんし、そのような朽ちて行く命には何の望みもありません!
●使徒パウロを通して語られる次の御言葉に耳を傾けるのは大切です。「15:17・・・もしキリストがよみ
がえらなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお、自分の罪の中にいる
のです。・・・15:19 もし、私たちがこの世にあってキリストに単なる希望を置いているだけなら、私
たちは、すべての人の中で一番哀れな者です」(1 コリ 15:17、19)!そして、その後でパウロは、もし
復活の希望のない、「キリストに単なる希望を置いているだけなら」、「『あすは死ぬのだ。さあ、飲み
食いしようではないか』ということに」(1 コリ 15:32)なるのだと語っています!イエス・キリストを単な
る人として見るのなら、それは「ほかの福音」あるいは「別」の「福音」、すなわち本来の「キリストの福
音を変えてしま(う)」事となり、そういう教えを説いている者は「のろわれるべき」だと、パウロはガ
ラテヤ人への手紙 1 章 6 節から 9 節で声を大にして語っています!
イ)処女降誕の教理の重要且つ不可欠な役割
●処女降誕の教理の重要且つ不可欠な役割について、ジョン・M・フレイムという神学者が 4 つの点を
挙げています。洞察に満ちた解説です!
・・・処女降誕は重要な教理ですが、その理由として、一番目に、処女降誕は聖書全般の教理と一
致しています!もし、聖書がこの処女降誕で誤りであるとするなら、私たちはどうして他の超自
然的な出来事、例えばキリストの甦りなどが伝えようとしている真理を信じる事ができるでしょう
か?二番目に、処女降誕はキリストが神であられるという教理に一致しています!私たちは、教
義上、神は処女降誕によってのみこの世界に入って来る事ができたと言う事はできませんが(神がこの世
に関わるのにはいろいろな方法がありましたので)、たとえそれが何であったにせよ、処女降誕は超自然
的な出来事です!この出来事から超自然を取り除くなら、明らかに、この出来事における神で
しか成し得ない特質を損います!三番目に、処女降誕はキリストが人であるという教理に一致
しています!二世紀の教父であったイグナチウスは次のように表現しています。イエス・キリストは本
当に生まれ、私たちの一人となられたのです、と。(続く)
―4―
四番目に、処女降誕は神の恵みの教理と一致しています!キリストの降誕は、神が率先されそ
して力をもって実行された御業です!キリストの降誕は、神の恵みが全般的にどのようなものな
のかを良く表しており、降誕自体はその一部です。キリストの降誕は、救いが私たち人間の努力
によってもたらされるものではなく、神によってもたらされるものだという事を私たちに教えてい
ます!イエス様の誕生は、私たちの新しい誕生に似ています。双方とも聖霊によるものであり、
双方とも新しい創造です!※[( )内は、筆者加筆]
4)旧約聖書にあらかじめ示されている処女降誕(創世記 3:15/他)
●処女降誕は新約聖書の中で完全に現されましたが、それは旧約聖書の中にあらかじめ示されてい
ました。初めに、創世記 3:15 で、「わたしは、おまえと女

との間に、また、おまえの子孫と女

の子孫との間
に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」と預言されていました。
「女

」という言葉が二回出て来ますが、救い主がいずれ「女

」から生まれ事すなわち処女降誕を既に創世
記三章であらかじめ示されています!そして、そのお方すなわち救い主は、十字架の御業と復活によっ
てサタンの「頭を踏み砕き」、完全にサタンに勝利される事も既にこの時点で預言されています!
●次に、詩篇2:7 で、「あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ
...
」と記されています。旧約
聖書の中で、父なる神と子なるイエス・キリストの関係が記された唯一の箇所です。この御言葉がヘ
ブル 1:5 と使徒 13:33-34 に引用されていて、イエス・キリストの誕生と復活に関連して記されていま
す。「きょう」というはっきり限定された時に、三位一体の永遠の第二人格の神であられる御子イエ
ス・キリストがこの世界に降誕されるという事を預言しています!それが起こる唯一の方法は、マリ
ヤとヨセフの系図に関連して学びましたように、処女降誕を通してのみです!
●更に、イザヤ 7:14 では、びっくりさせられる預言が記されています。端的に、処女降誕
....
が預言されて
います!救い主の生まれる7百年前に預言されました!どのように預言されていますか?「見よ。処

女がみごもっている
.........
。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」、と!処女降誕のみ
ならず、生まれて来る幼子の性別もはっきりと預言されており、またそのお方は「『インマヌエル』と
名づけ」られる、すなわち「私たちとともにおられる」(マタ 1:23)神

・人イエスがお生まれになられる
..............
とはっきり預言されているのです!
5)処女降誕の教理を否定する異端の教え(ヨハネ 8:41)
●このように揺るぎない聖書的な土台があるにもかかわらず、いつの時代にあっても必ず処女降誕
の教えを否定し、神ご自身であり且つまた人であるイエス・キリストを否定する偽教師が横行します。
そのような人々を、聖書は「悪霊の教え」(1 テモ 4:1)をもたらす者たちと表現しています。
●ヨハネ 8:41 で、ユダヤ人宗教指導者たちがイエス様に対して軽蔑の思いを込めて次のような言葉を
発しました。「私たちは不品行によって生まれた者
............
ではありません」、と!どういう意味なんでしょう?そ
れは、「イエスよ、私たちは、あなたがあなたの母親の不品行によって生まれた事は知っているんです
よ。確か、マリヤと言いましたよね、あなたの母親は。結婚する前に身ごもったそうですね。あなたは
不品行者の子どもです。私たちはそうではありませんがね」と言っているのです。 ―5―
●後々のユダヤ人の記述によりますと、次のような冒涜的な偽りが人々に伝えられて行ったという事が
分かります。「イエスの本当の父親はマリヤと床を共にしたローマの兵士であった」、と。また歴史を通し
て、人々は、「イエスはヨセフとマリヤとの間に生まれた子どもである」と言います。そのような人々は、マ
タイ 1:18-20、24-25 の聖書の記述を否定するのです。
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだ
いっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。 1:19 夫のヨセフは正しい人であっ
て、彼女をさらし者にはしたくなかったので、内密に去らせようと決めた。 1:20 彼がこのことを思い巡らし
ていたとき、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。
その胎に宿っているものは聖霊によるのです。・・・1:24 ヨセフは眠りからさめ、主の使いに命じられた
とおりにして、その妻を迎え入れ、 1:25 そして、子どもが生まれるまで彼女を知ることがなく、その
子どもの名をイエスとつけた。
「イエスはヨセフとマリヤとの間に生まれた子どもである」という記述は、聖書のどこにもありません
し、聖書はそれをはっきりと否定しています!「母マリヤ」という表現は 10 回出てきますが、「父ヨセ
フ」という表現は 1 回も出てきません。聖書は、処女降誕を否定するいかなる教えに対しても、それ
は偽りの教えだと断言しています!
【まとめ】 それでは、今回のメッセージのまとめをしましょう。
●『処女降誕、神の奇蹟!』というテーマで、今回はその序論のメッセージを取り次ぎました。処女降誕の
教理はキリスト教の土台であり、また重要且つ不可欠な役割を果たしている教理だという事を伝え
ました!処女降誕の教理が四つのポイントでまとめられていましたが、それを要約してお伝えしましょう。
(1)処女降誕は、聖書全般の教理と一致しています!~超自然に受胎されて誕生なさったイエス
様は、同様に、超自然に死から甦られました!処女降誕は、聖書を貫く全ての教理と一致してい
ます!
(2)処女降誕はキリストが神であられるという教理に一致しています!~処女降誕はイエス・キリ
ストには罪がなく、神そのものであるという事を証明しています!処女降誕は超自然的な出来事
であり、イエス・キリストが超自然のお方すなわち神である事を証明しています!
(3)処女降誕はキリストが人であるという教理に一致しています!~イエス・キリストは人からお
生まれになり人の性質を身に負われたお方で、「わたしたちの間に住まわれ」ました。「罪は犯され
ませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われ」ました。それゆえ、イエス・キ
リストは、「私たちの弱さに同情できない方ではありません」(ヘブ 4:15)。イエス・キリストは人で
した!
(4)処女降誕は神の恵みの教理と一致しています!~キリストの降誕は、救いが私たち人間の努
力によってもたらされるものではなく、神によってもたらされるものだという事を私たちに教えて
います!イエス・キリストの誕生は、私たちの新しい誕生に似ています。双方とも聖霊によるもの
であり、双方とも新しい創造です! ―6―
そして、最後に、神・人イエスという処女降誕から生まれる教理が、いつの時代でも異端の教えすな
わち「悪霊の教え」によって攻撃されて来た重要な教えであったという事をお伝えしました!
【適 用】 それでは、今回のメッセージを私たち自身に対して適用しましょう。
●あなたにとって、これまでイエス・キリストの処女降誕はどういう意味を持っていましたか?これまで、
どのくらい深くこの処女降誕を捉えていましたか?あなたは、この処女降誕によるイエス様の誕生に
心から感謝して、クリスマスを迎える事ができますか?それでは、それぞれで応答の祈りの時を持ちまし
ょう。
【締めの御言葉】
1:1 初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。 1:2 この方は、初
めに神とともにおられた。 1:3 すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この
方によらずにできたものは一つもない。 1:4 この方にいのちがあった。このいのちは人の光であっ
た。 1:5 光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。・・・1:14 ことばは人とな
って、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子
としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。(ヨハネ1:1-3、14)。
[引用文献]
※ ジョン・マッカーサー、『マッカーサー新約注解書/ルカの福音書 1-5』(ムーディー出版、2009)(John MacArthur,
The MacArthur New Testament Commentary, Luke 1-5, The Moody Bible Institute of Chicago, 2009,
p.55)
―7―